タクシー乗務を始めてから、それまで通ったことがない道も走るようになりました。見たことない景色が見られて新鮮です。
御園通もそうした道の一つ。
その御園通と三蔵通とが交差する北西の角に、お店らしきものがあります。お店の名前に難しい漢字が使われています。気にはなるのですが、タクシーを止めて確認するほどでもなく、記憶の片隅に微かに残る程度で日々が過ぎていきます。
去年の暮れくらいから財布を新調しようとネットをうろうろするなかで、印伝の財布というのが引っかかってきました。うむ、これは渋い。つい先日のあさイチ」のミニコーナーで紹介されたりもして、もしかしてキテますか?
そして気づきました。
御園通の交差点のお店が、その印傳屋さんだってことに。
つい先日、バイクを買いそびれた日に勢いで印傳屋さんに行ってきました。
“鹿革に漆。
甲州に四百年受け継がれる心。
印傳屋 十三代 上原勇七”
(パンフレットより引用)
お洒落なゆったりした店内で様々な色柄に悩んだ末、これにしました。
白く光って分かりにくいのですが、紺の革に紺の漆が乗ってます。大きい四角粒を集めたブロックと小さい四角粒を集めたブロックで市松模様ができています。
激渋。
ブランド物の記号的な分かりやすさがないのが渋い。
これいいわー。